極・ウイスキーノート

ウイスキーについて調べたことの共有と、カフェバーの経営で感じたことをつらつらつづっています。

明日話せるウイスキー小話

ウイスキーといえば、銘柄が多すぎるし、どれも同じような味でその違いも分かりづらいし、なんだか難しそうというイメージはないだろうか?
そんなイメージをもってもらっている人が多いということは、この際とてもいい状況だと割り切って記事を読んで頂きたい。
なぜなら基本となるところはそれほど難しくないし、何よりいつも飲んでいるウイスキーがおいしく感じるようになる。
何が言いたいかというと、ウイスキーは舌と鼻と味わうだけではなく、頭でも味わえるものでもある。


初回である今回は、


「ウイスキーとは?」


ウイスキーとは、大麦などを主原料にした蒸留酒である。
この大麦っていうのがみそで、要はビールを蒸留するとウイスキーになる。
お酒を飲むときに気になるカロリーといった意味で、近年のヘルシーブームでハイボールが飲まれるようになってきたが、ウイスキーは大体100gあたり250kcal。ビールはというと100gあたり40kcal。


ん?


ウイスキーの方が高いのでは…


ご心配なく。


大体ハイボールだと一杯200gとしてウイスキー1shot30gなので75kcal、ビールだと80kcalなので、若干低い。
それにプリン体ゼロで、糖質も半分以下なので、成分的に健康面からはビールの上位互換になっている。
それにアルコール度数から言えば、大体ウイスキーが40%なので、ハイボール一杯200gだと6%前後となって、アルコール度数5%のビールと同じ価格なら少し強めで、すぐに酔えるという特典付き。
要は、ウイスキーは親戚のビールより健康的に飲めて酔えるということ。


※飲みすぎはだめ。


小話として、ウイスキーの語源はゲール語で、
「uisge beatha(ウィシュケ・ベアハ)=命の水」
から来ており、この「uisge(ウィシュケ)=水」がなまって「whisky(ウィスキー)」になった。
文字通り「水」みたいに飲んだら大変なことになるが、適量ならさっきも言った通り健康的な「命の水」ということになる。


このブログでは、よりウイスキーを身近に感じてもらいたいという思いから、普段からお店で買って飲めるようなウイスキーを紹介していくが、中にはとてつもなく高価なウイスキーもある。
例えば「ウイスキー界のロールスロイス」ことマッカランだと、amazonで買える最高級品は100万円を超えてくる。



※正直ボトル80,000円でも結構びびる…


少し話がそれたが、実はウイスキーの綴りには二種類あり、「whisky」「whiskey」が二種類あって、どちらも間違いではない。
主に「whisky」はスコットランドを始め多くの国で採用されているが、アメリカのものは多くが「whiskey」が採用されてる。
これはアメリカでウイスキーが流通し始めた当初ウイスキーは非常に高価なものであり金庫で保存していた。
この「whiskey」の「key」は金庫の鍵を意味していて、それほど大事なものであるということを表している。
アメリカのウイスキーといえば、テネシーウイスキーの代表格ジャックダニエルの創業者、ジャスパー・ニュートン・ダニエルは空かない金庫に腹を立てて蹴り飛ばしたところ、つま先を怪我してそこから敗血病で亡くなったというのは、なんとも皮肉の効いた話である。


ウイスキーの歴史は長く、その流れの一部でも知っていればいつも飲んでいるウイスキーをもっとおいしく感じることができます。
例えば、田中角栄がオールド・パー、フランク・シナトラがジャックダニエル、そんな自分専用の愛着の持てるウイスキーを探すお手伝いが、このブログで出来たらうれしいです。


長文を読んで頂きありがとうございます。